ヤスデの飼育(I家版)

Yashibuhig(妹画)



まずは、ケースのふたつを揃えれば、始められます。

ケースはシーラケースのコバエシャッターが、湿度管理が簡単でおすすめです(残念ながらコバエは入ります)。
土は、ミタニのぬくぬく腐葉マットにくぬぎマットを混ぜて使用しています。
水分はぎゅっと握ると固まる程度、ややふんわりした感じになるように含ませます。
土の交換は、土の様子を見て適当にしています(早くて2ヶ月、長くて半年程度)。

朽ち木を立てかけておくと、登っているところを見られたりして楽しいのですが(朽ち木は餌にもなります)、カビが生えやすいので現在は入れていません。
隠れる場所も特に必要ないようです。隠れたいときは潜っています。
ケースは広いにこしたことはありませんが、あまり大きくすると、土交換が大変です。

上記の土とケース(+シートヒーター)がまとめて購入出来るお店
 フォーテック Beetle Plaza
http://www.fortech.co.jp/


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環境
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26度前後、湿度70パーセント程度が良いと言われています。
よって、夏暑くなる部屋には弱冷房、冬はシートヒーター温室が必要です。
急激な温度変化さえなければ、冬は20度以上、夏は30度以下を保っていれば、機嫌良くしているように思います。ヒーターの使用を始めるときは、急に暑くならないように通気を良くするなど、工夫をしてください。蒸れには大変弱いです。
温室は段ボール箱で十分です(ただし、中が見えないのでヤスデの存在を忘れないように)。

 

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環境管

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コバエシャッター以外のケースを使う場合、2〜3日間隔でたっぷり霧吹きをしてあげてください(私はコバエシャッターを使用しているので、全くしていません)。

 

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食事
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種類によってかなり好みがあります。
何でも食べる種類もいれば、土ばかり食べている種類もいます。

 

我が家のヤスデの場合

● タンザニア(ケニア)
キノコ(椎茸以外)、キュウリ、トマト、リンゴ、人参、大根、カボチャ、
熱帯魚用フレークフード、らんちゅう用餌、昆虫ゼリー、干しエビなどなど、
何でも食べます(死んだ仲間も食べたりします)。
● レッドレッグ
ベビーの頃は土ばかり食べていますが、
成長してくるとキュウリやしめじ、リンゴ、熱帯魚用フレークフード、
らんちゅう用餌、なども食べるようになります。
● バルバドスグリーンバンド
キュウリ、熱帯魚用フレークフード、らんちゅう用餌がお好み。
● ヤエヤママルヤスデ
キュウリをよく食べます。人参、リンゴ、熱帯魚用フレークフードも少々。
食の細い種類です。

 

土の上に直接置くと、カビが生えやすく、土も傷むので、小皿の上に乗せてあげると良いと思います。

大型種には、水入れ(ペットボトルのキャップなど)も置いておくと、時々飲んでいます。ベビーがいるケースでは、ベビーが水入れに入って溺死してしまうことがあるので、置かない方が無難です。

また、外骨格のために、カルシウムも重要です。
ボレー粉を土に混ぜ込んだり、犬用のカルシウムを餌と一緒に与えたりしています。らんちゅう用の餌がかなりバランスが良いので、ここ一年近くは犬用のカルシウムは使用していませんが、問題ないと思います。

 
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ヤスデはとても地味でおとなしい生き物です。
飼っていても、2ケ月潜りっぱなしで姿を見ていない、ということもあります。

そんな時でも忘れることなく霧吹きを続けないと干涸びてしまいますし、
かといって、気にかけすぎて心配になって掘り起こすと、
脱皮開けの柔らかい体を傷つけてしまうかもしれませんし、
卵や産まれたばかりのベビーを潰してしまうことになるかもしれません。

ヤスデ飼育のコツは、適度に忘れることのような気がしています。

 
(2009年9月1日公開)


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ヤスデの飼育

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