人気の廃虚「川南造船所跡」を撤去へ 佐賀・伊万里市
独特の雰囲気の漂う廃虚として人気のある佐賀県伊万里市の「川南造船所跡」が、1年以内に撤去される見通しとなった。市は22日に発表した2010年度当初予算案に、撤去の関連費用1億1300万円を計上した。「老朽化していて危険」との理由だが、ファンから惜しむ声が上がっている。
市によると、昭和初期にガラス工場として建てられ、1940年に実業家、川南豊作氏の率いる川南工業の浦之崎造船所となった。戦時中は軍需工場として徴用
工や女子挺身(ていしん)隊など2500人が働き、輸送船などを造った。「人間魚雷」と呼ばれる特殊潜水艇の工場だったとも言われる。
55年に閉鎖されてから廃虚となり、近くの住民から「危ない」「戦争の悪いイメージを残す」と撤去を求める声が上がっていたという。
一方、近年の「廃虚ブーム」で、人気は全国に広がっていた。「廃墟(はいきょ)の歩き方」の著書のある栗原亨さんは、「廃墟好きにはかなり有名な場所。
危ないから壊そうということ自体が古い発想で、戦争の悲惨さを伝える大切な場所として残すべきだ」と話している。
(asahi.com
2010年2月23日)
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