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2007年1月22日 (月)

ヤスデの研究、ウェブで発信

森林保護を助けるヤスデの研究、ウェブで発信
NIKKEI NET 国際コラム 2006/09/01?

「スパイダー・レディー」として知られる米シカゴ・フィールド自然史博物館のクモの大家が、森林保護に重要な役割を果たす節足動物「ヤスデ」の研究を世界に広げようと、ヤスデ情報を満載した多言語のウェブサイト作りに乗り出した。ヤスデ研究者は世界に5人しかおらず、全員が55歳以上。サイトからの情報発信が若手研究者の育成につながればと意欲を燃やしている。

サイトの作成を進めているのは、ペトラ・ジオウォルドさん(51)。8年前に友人のロシア人学者から、パリの自然史博物館に1万2000種類のヤスデの種名や発見者、参考文献などを手書きで記載した目録(カタログ)が眠っていると聞き出した。この目録は1918年に発見された種類の記載から始まる古いもので、一般に公開されることなく忘れ去られていた。
 目録は研究者にとって重要な資料で、しかも世界で発見された新種が常に記載される「登録先」でもある。研究者の間でも人気が高いクモの目録は完備しているが、ヤスデの目録は存在しない。「夜行性で見つけにくいためか研究対象として人気がない」とペトラさんは嘆く。
 ペトラさんは眠っていた古い目録を完備し、サイトで公開すれば研究のすそ野が広がって若い学者を生む手助けになると思い立った。ヤスデは一般的にムカデよりも足の数が多く、1926年に発見された種類は750本あった。他の昆虫などを食べるムカデと違い、ヤスデは落ち葉を食べ分解し土壌生態系で重要な役割を果たす。
 年内に完成予定のヤスデ・サイトには、完備した目録など学術情報に加え、ヤスデの見分け方、探し方といった一般的な情報も加える。中国語、タイ語、インドネシア語、アラビア語のほか日本語でも情報発信する予定。ぺトラさんは「各国から1人の高校生がサイトを見てヤスデに興味を持ち、研究者に育ってくれれば」と期待している。
(シカゴ=野毛洋子)

※ペトラ・ジオウォルド Petra Sierwald

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コメント

おお、知りませんでした。思うに99%のヤスデは知らない種類だろうなあ。

ロシアのヤスデについて調べてたら、この記事を発見したのでした。

ヤスデ・サイト、年内(去年)完成予定って書いてるから探してみたんですけど、

まだ完成してないみたいですね。待ち遠しいー。

世界にいる5人の研究者というのも気になります…

はじめまして、丹後半島在住で山野草の写真を撮るのを趣味にしている者です。先日丹後の山の中を知人と山野草自生地の目的地を目指し登攀中に見慣れない「ヤスデ」と思う個体に出逢いました。自身のブログや検索サイトに写真を貼りお尋ねしていましたが如何しても種目が判りません、それで、いろいろ検索中にここに出逢いました。

名前が判るようでしたら教えて頂けないでしょうか。

はじめまして。ブログの写真、どれもきれいですね!

お尋ねの件ですが、

残念ながら、私は単なる(?)ヤスデ好きなので、

種類などについてはほとんど分からないのです…

お力になれず申し訳ないです。

こちらなどで聞いてみられてはいかがでしょう??

http://higemushi.bbs.fc2.com/" target="_blank">http://higemushi.bbs.fc2.com/

(というわけで、髭蟲さんよろしくお願いします)

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